Diary 2007. 3
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3月3日 (土)  お休み

1週間ほど、お休みをいただきます。。。
  申し訳アリマセン。。。
    蘭丸。


3月9日 (金)  キタテハ

3月3日午前7時57分、父が永眠しました。
2年前の4月18日、肝臓破裂と云う荒業でICUに入り「余命、2ヶ月」
と、云われたので、それから約2年、頑張ったのではないでしょうか。
元々、糖尿病を持っていましたが、最終的な病名は「肝臓癌」でした。
我が家は「癌家系」なので、仕方ない。と言えば仕方ないのですが・・・・・
さて、忙しいながらも滞りなく父を送る事が出来ました。
しかしながら、私にも病気があるので「パンパン」なのも事実です。。。

父にはイロイロな事を教わりました。
決して「尊敬のできるような人物」ではありませんでしたが、人間臭い人でした。
まず、私のライフワークでもある昆虫観察も父の影響です。
父は「蟲」よりも「鳥」のほうが好きな人でしたが、その鳥を探しに行く時には私も連れて行ってくれました。
そして、ワゴン車に毛布を積んで、蟲採りに連れて行ってくれました。
更には、成人後、良く一緒に酒を呑みにも行きました。
勿論、父の驕りで・・・・
父と酒を呑めるのは、私にとっても嬉しいことでした。
別に、何か話をする訳ではないのですが。。。。
病気の発覚からおよそ2年、アレだけ酒の好きだった父が2年間一滴も口にせず・・・・
でも、バカな息子は目の前でBEERを呑み・・・・・
亡くなった日には、BEERで口を湿らす事が出来ました。
これから数日、父の好きだった蟲を紹介したいと思います。

さて、今日の蟲は、そんな父の命日に飛んでいた、キタテハ。
暖かさに誘われ、越冬から覚めたのでしょう。
父を送ってくれている様でもありました。

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3月10日 (土)  オニヤンマ

父が亡くなる日の朝、午前6時に病院から呼び出しがありました。
幸い(?)徒歩数分で病室まで行ける距離ですので、着替えだけして駆けつけました。
父は、家族全員がいる事も分かっているようでした。
暫くして、落ち着いたときには孫(MyF1♂)を抱きしめる事も出来ました。
そして、呼吸の間隔がゆっくりとなり、眠るように亡くなりました。
それ程苦しまず(実際は苦しいでしょうが)、眠るように、そして、皆で見取る事が出来た事は、
とても、よかったと思います。

さて、そんな父は幼稚園時代、既に手製の網(どんな形かはワカリマセン、鳥餅では無かった様です)
を持ち、登園前に指一杯のオニヤンマを持っていた事を良く自慢していました。
多摩川河口に近いところに住んでいたので、オニヤンマではなく、オオヤマトンボかもしれません。
が、其れは其れ、就学前の子供が大きなトンボを持切れないほど採るなんて・・・・
時代からして、トンボも沢山いるのでしょうが、ビックリです。
(実家にはあるはずですが)我が家にはオニヤンマの標本はアリマセン。。。
代わりに、フィギュアがあったので、撮ってみました。
只撮ってもナンナノデ、魚露目8号をSH903iに付けて撮ってみました。
そろそろ、本気で、魚露目アダプターを作らなければ・・・・

今日は、忌引き中にも拘らず、昼頃、気持ちが良いので、ポケットにR5と60mmを入れ、D70にはSM80を付け、裏山へお散歩です。
お目当てのヒメヨコバイの仲間は少なかったのですが、
越冬から覚めたルリタテハが目の前に止まりました。
スグに60mmに取り替えますが、以外と遠い・・・
寄ろうとしたら、飛んでしまいました。。。
あ・・・・R5で撮ればよかったんぢゃん・・・・

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3月11日 (日)  キリギリス

父との思い出の蟲と云うと、キリギリスが思い出されます。
当時、発売されたばかりのタウンエースに乗り、蟲採りに行く訳ですが、其処は、未だ冷房の無い時代。。。窓を開けて走ります。
そして、国道沿いには未だ、未整地や空き地が多くあり、蟲の鳴き声が聞えます。
父は、車を運転しながら(バスの運転手でしたので、運転は安全です)、蟲の声を聞き分け、
キリギリスの声がすると、車を止め、ブッシュへ入って行くのでした。。。
おかげで(?)、私もキリギリスは非常に好きな昆虫の一種です。
今回の画像は、数年前、福島へ最終に行った折、明かりに来ていた、キリギリスを父へのお土産にした個体です。
非常に喜んでくれ、竹篭で暫く鳴き声を楽しんでいました。
今年も何処かでキリギリスに出会える事を願います。。。

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3月12日 (月)  ミクラミヤマクワガタ

父には子供の頃から、沢山採集に連れて行ってもらいました。
夏には道志川周辺へカブトやクワガタを採りに行ったり、
長野へも良く行きました。
私が中学生になる頃、本に出ていた、日野春へは良く連れて行ってもらいました。
初めて見る、写真の様なオオムラサキの集団。
オオクワガタは♀だけしか採れませんでしたが、周りの田圃では、イロイロな水生昆虫も採集できました。
その後、私が高校生になると、一緒に行動する事はありませんでしたが、
酒を呑めるようになると、再び、行動を共にする事がありました。
最後に2人で出かけたのは、MyF1♂が生れる寸前の5年前、我奥様に「裏切り者(笑)」と、言われながら、
神津島へ行きました。私の目的は、勿論、ミクラミヤマクワガタ。
と、ハナムグリやカラスアゲハ。。。
夜は、トビウオとイカの刺身、クサヤを肴に島焼酎で呑みまくりました。
肝心のミクラミヤマクワガタは背中に傷がある♂を1頭拾えただけですが、
最後の父との2人旅でした。

今日は、そのミクラミヤマを・・・と、思ったのですが、
実家の何処かに仕舞いこんでいるようで出てきません。
MyF1♂のムシキング フィギュアを魚露目8号&SH903i で撮りました。
光が難しいのね。。。

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3月14日 (水)  ナガサキアゲハ♀

昨日から、忌引き明け、職場復帰いたしました。。。
疲れた・・・・
の前に、鸚哥達が私を受け入れてくれるか?の心配がありました。。。
が、それは、殆ど杞憂と終わり、今日も私を癒してくれました。

さて、今日の蟲は・・・・・
3月1日に羽化してしまっていた、ナガサキアゲハ Papilio memnon の♀です。
昨年、職場のミカン(詳細種不明)で産卵しているのを見かけ、
卵で回収しようとしたのに、孵化してしまっていましたが、ナントカ蛹まで漕ぎ着けました。
秋の内に、羽化した蛹は♂個体で、放蝶できましたが、もう一つの蛹は越冬蛹となってしまいました。
事務所軒下で管理していましたが、この暖かさ・・・・しかもプラケース内・・・・・
早い羽化となってしまいました。。。
地域変異が多いナガサキアゲハですが、神奈川県川崎市産のナガサキアゲハは、
図鑑で見る事が出来る、ナガサキアゲハとは全く見た目が違い、まるで別種です。。。
拙HP内にも「多摩動物公園 昆虫館」で撮った、沖縄産と思われる、ナガサキアゲハを載せています。
http://www.aoi-hotyuuami.com/newpage10.html
コチラのフォームが図鑑に載っているフォームに近いようです。
とても同じ種類と思えない川崎市産ですが、(温暖化は別として)嬉しい北上です。
今年も見られる事を期待しています。

20070314-1.jpg 20070314-2.jpg



3月16日 (金)  テントウノミハムシ

今日の新聞から。。。ボルネオ島のウンピョウは
東南アジア本土の種(Neofelis nebulosa)とは別種である事がDNA鑑定の結果解ったそうです。
ウンピョウ発見からおよそ100年、今になって新種とは・・・・
まだまだこれからもコンナ事例が出てくるのでしょう。。。
概絶滅種とかね。。。。

スーパーマイクロレンズに嵌って、撮影をするのは良いのですが、
同定が出来ない種類が多くて困ります。。。
チャタテムシ目は殆どネット上では見つかりません。
図書館へ行く時間は無いし・・・
又、蜂なども超小型種は解らないし・・・・・
幸い(?)、最近お気に入りのヒメヨコバイ亜科は結構、画像を見る事が出来ます。
が、これとて、非常に時間が掛かります。
が、肉眼では良く見えない世界。。。
楽しい撮影であります。
そんな、撮影をしていて、如何見ても「テントウムシ」でも・・・「ナミテントウ」では無さそう・・・・
で、撮影した後、帰宅後ゆっくり調べようと手を伸ばすと・・・・
「ぴょん!!!」一跳びで見えなくなってしまいました・・・・
が、これがきっかけで、「テントウムシ」では無く「ノミハムシ」の仲間を調べると・・・・
在りました・・・・・「テントウノミハムシ Argopistes biplagiatus 」
まんま・・・テントウって・・・・・
さぁ、そろそろ、更新作業に入らねば。。。
3月10日撮影 D70+SM80 DVDディフューザー+内蔵スピードライト使用

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3月17日 (土)  アオオサムシ

午前中は雪が舞い散る程寒かったのですが、午後、陽も出てきて比較的過ごし易い日でした。
花粉は酷かったですが・・・・・
ソメイヨシノが数輪、咲き始めました。
いよいよ春です。。。

さて、
数週間前に撮影に来た電車で旅する番組(旅人は元小兵力士氏)の放映がありました。
生憎、私は出勤ですので、見ていませんが、友人から(教えてないのに・・・)のメールや
家族からの知らせでは結構出ていたらしく、MyF1♂も喜んでくれたようです。。。

で、暖かな午後、栗鼠舎の扉を開けると落ちてきたのが、
今日の蟲、アオオサムシです。
大きさと云い、色合いと云い、大好きな蟲ですが、顔だけは好きになれません・・・・・
完全な金属光沢のフルグリーンから、くすんだ赤銅食まで、様々なカラーバリエーションが在りますが、
私が、「居る。と、信じて疑わない」のが、ブルーの「アオオサムシ」正に「青治虫」。
居ても良いと思うのですが・・・・・

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3月20日 (火)  ルリチュウレンジ

送別会シーズン到来です。。。
昨夜も呑みまくりました・・・・
我奥様も怒っています・・・・・・
トコトン呑まないと気が済まないらしく・・・・・
何時までも呑んでいます・・・・・

さて、我父の納骨の打ち合わせを兼ね、墓参りに・・・・
お彼岸ですので、平日なのに混んでいました。。。
で、今日の蟲。
お墓に居た、ルリチュウレンジ ハチ目 ミフシハバチ科 Arge similis です。
ツツジをホストとしています。ツツジは沢山植わっているので、沢山居るのかもしれません。
それでも、少し早い登場かな。
綺麗な蜂に癒されました。

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3月22日 (木)  札幌の昆虫

昨日は年に二度ある、イベントの日でした。
盛況に終わったようで、打ち上げも盛り上がりました。
で、以前、研修に来ていた大学生が、ボランティアに来るのですが、
その中の一人が、私の蟲好きを覚えていて、お土産に持ってきてくれたのが、この本。
以前から、タイトルも内容も興味があったのですが、購入には至りませんでした。
さて、その内容は・・・・
双翅目は凄く濃い内容です!!全体的に、勿論良いのですが、このコーナーは素晴しい。。。
只、生態写真が少ない事が悔やまれます。
オススメの一冊です。。。
「ウッシー、有り難う。。。」
で、思い出したのが、某自然派写真サイトで、ウシカメムシがネタに登っていて、
飼育下での食性が解らないような事が載っていました。。。。
で・・・・まぁ、続きは明日。。。

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